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触れ合いの大切さ

2019年8月21日

私は現在、病院と地域でベビーマッサージを広めています。女性にとって出産は命がけ、心と身体の状態が大きく変化します。精神的に不安定になりがちな女性の心身のケア、子育て指導を支える産後ケアは急務です。

これほど大変な日々が始まることは想像していないのです。

ベビーマッサージを通して沢山の知恵を持って頂きたいと思っています、幼い子ども達はお母さんのおなかに居た頃と同じように抱っこ、頬ずり、おんぶが大好き。

「生まれてからもお母さんたっぷり肌に触れていますか?」触れ合いは心をつなぎ、思いをつなぎますよ。人間が生きて成長するのに水、空気、食べ物と同じくスキンシップは必要で触れ合う事で、すれ違っていたパイプがつながる様になり触れ合いによって情緒が安定し、親子の絆が深まります。

ある地域は町内に産婦人科や助産所がないので産後ケアの通所サービスを提供する「出張助産所」を行政の協力のもと、私を中心に4人の助産師仲間と開設しました。

産後ケア応援券事業がスタートし、利用率が年々上昇しています。そこで、言葉を持たない赤ちゃんにとって肌と肌を触れ合う事は会話そのもので、言葉を超えて分かり合う愛着形成につながる事、お母さん方の体験から赤ちゃんへの効果では赤ちゃんの肌を丈夫にし、免疫力、抵抗力を高め、血行をよくして、新陳代謝が活発になり、消化機能を高め、腸の動きがよくなって便秘が解消するとか関節が柔らかくなるとか、寝つきが良くなる、表情が豊かになるなどが多いですが、まずは続けることを楽しんで頂きたい。

続けているとママの目と手が母親化して今日は熱っぽいなぁ、お腹が張って居るなぁと赤ちゃんの体調や気持ちの変化を察する事が出来るようになります。

ママにも良い効果が沢山あります。育児にゆとりが出る、信頼関係が出来る、心地よい時間をわかちあえる、家族の健康を自分の手によって高めているという喜びで自己肯定感が高まる。

私を愛してくれ、心配してくれ、支えてくれる人がいる事は心を安定させ生き生き生きる活力につながる。思っているだけでは伝わらない。思っている事を口に出して言ってあげて欲しい。

ママ自身のリラックス効果についても「マッサージ中のママは脳の中にα波が出てストレスホルモンが激減し、血流も良くなり、乳腺を刺激して母乳の出が良くなるメリットがある」このような盛り沢山の効果があります。

たくさん触れられた赤ちゃん時代を子供の脳に刻んであげましょう。子供は未来の大人です。毎日なでてもらったという赤ちゃん時代をプレゼントしてあげてくださいね。いくつになっても肌と肌の触れ合いは人の心を満たす喜びあふれるコミュニケーションですよ。

ベビマを続けると脳にたっぷりと触れられたという事実が刻まれて「自分は愛されている」という自信を持った子供になります。家族と過ごす愛しい日々の時間はその子の自信の源になります。

赤ちゃんの肌を通して注がれた愛情は肌がしっかり記憶して心の栄養として刻まれ、その子がずっと生き生きと生きていく活力となるでしょう。

助産師 Iより

 

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